さよならが言えない

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[No.1042] さよならが言えない
オッと、この映画はちょっとファザコンが入っている映画だ。ゲイにとって、もっとも身近で、最も影響を受ける「男」って、やっぱり父親なんだろうな…。
幼い頃に父親を亡くした青年が、ある日ゲイ雑誌の通信で若い男と待ち合わせるはずが、変な小汚い中年の男がその場に現れる。騙されてたのだ。そして、その男に無理やり犯されてしまう。が、何故かその日から、その男のことが気になり始めてしまう。が、実はその男にはとんでもない秘密があって…。
そんな青年の揺れる心理を、丹念に丹念に描く秀作。細かい描写に徹底的にこだわる橋口監督の真骨頂だ。無駄なセリフを排して、丁寧に絵でそこのところが創られているため、思わず引き込まれていく。もちろんエロ度も高い。
主演は、佐賀照彦。この作品がデビューから2作目になるのだが、そんな青年を好演して、今から思えば、この作品はその後の彼の活躍の大きなエポックになった作品ともいえる。
まったく色褪せない、不変のテーマを持った本作。必見です。
※35ミリフイルム・DVDの両形式とも配給できます。
※[CINEPO.com] にてセルビデオも販売中。
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1991年制作
[監督]橋口卓明
[脚本]仲根弘樹・橋口卓明
[撮影]池田俊巳
[製作・配給]ENKプロモーション
[出演]佐賀照彦、染井紀夫、一条カズヤ、佐藤浩一、山本厚、須藤健、中根弘樹
